♪想いのカケラ

北の大地よりもりたごうクンを思う主婦の日記

ホント、今更ですが…(汗) その1 舞台

先週は父(2年前から透析していて体力的に心配なのですが)が白内障手術でまるっと一週間入院していてバタバタとしていたら、あの日からもう10日ほど時間が経ってしまいまして、ホント今更…今更ではございますが
『鉈切り丸』千穐楽おめでとうございました
10月から約二か月間、無事に最後まで走り続けられたことに安堵するとともに、お疲れさま&ありがとうと言いたいです





お陰様で行ってきました!飛行機もちゃんと飛びました(笑)
ハイ、舞台観てきました!!

舞台については、あちらこちらで皆様ステキな熱い想いの感想やら内容やら萌えシーンについてアップされていますので、そちらを読めば十分なので
私がねぇ、今更ねぇ……ってカンジですが(笑)、一応覚書として書き残してみようかと…はい
私にとってはいのうえ作品初観劇!
ただ…私……やっぱり読解力が無さ過ぎて、まともな感想にならない模様!! う〜ん残念(>_<)



11月30日マチネ
千穐楽の一つ前の公演
まずシアターオーブに入ってふと上の階を見上げると、なんだか見たことがあるような風貌のお方がすぐ眼に入ってきました
“え〜 いのうえさん?!”
いらっしゃるとは思っていたけれど、あんなに解り易い所にいらっしゃるのね?!
これはかえってお声をかけない方が失礼なのかな?!と思うほどお客さんの近くにいらっしゃるんですね?
きっとお客さんの様子を直接感じたいのでしょうね!
そこから何かをヒントにしてまた次回作へと繋がっていくのかもしれませんね
結局娘と二人でワタワタしてしまいましたが(笑)勇気もなくて(^_^.)声かけられませんでした…残念(>_<)


席は11列の下手側のブロックでした
肉眼では表情までははっきりとは見えませんでしたが、でもなかなかのお席でした

全体的に「凄かった」
はぁ〜こんな陳腐な言葉しか思い浮かばないけれど
ストーリーも救いようがない程の悲惨な話だけれど、笑える処もたくさんあるし、どの演者の皆様もそれぞれにその役を全うしているのが伝わってくるし、音が生演奏っていうのも贅沢過ぎるし、演出でも水が使われたりで
結局観終わったら「凄かった」って言葉しかありませんでした
3時間があっという間!!
もし誰かに感想は?と聞かれたら「凄い」としか言いようがない程、全部をひっくるめて想像以上にスゴイのです
どなたか、良い言葉を教えてくれませんでしょうかね…お願い^_^;


剛クンの演技
終始「凄かった」
声色を使い分け、範頼の表裏を際立たせて、そして人の心の隙間にあっという間に入り込んでいき
肉体的にもあんなにハンディがあるのに、軽やかな殺陣
醜いのに美しく、怖くて離れたいのに近づきたい色気がある
素人の私が偉そうに言えませんが剛クンスゴイ役者さんになったんだと思いました
三時間の中でずーっとあの屈んだままの姿勢、片足を引きずり歩いたり走る姿が自然で
一切森田剛を感じませんでした
単純に肉体的にもかなりの負担で殺陣もこなし、台詞も多く、座長としての重責を背負いながら二か月弱…それも日によっては二回公演もありで
演じ続けた剛クンは今回の舞台でまた「覚醒」したのかもしれませんね

一番忘れられないシーンは最期です
範頼の死に様というのかな…
知らないうちに涙がほほをつたっていました
あのシーンだけは、範頼の表情が肉眼でもはっきり見えて(照明のせい…と言われればそれまでですが)
まるで映画館のスクリーンで見ているかと思うほどでした
範頼の、無念さとか狂気の様とかに鳥肌が立つくらい…
でもどこか安堵しているかのようにも見え、救われているようにも見えました
今でも範頼の瞳が脳裏にくっきり残っていて、思い出すと鼻の奥がツーンとなります
仮に内容を知らずにあのシーンだけを観たとしても、泣いてしまうでしょう

ストーリー的には、範頼は“悪”の極みでしかない人で、そこには何の弁護も出来ないけれど
もしかしたら“生きる”ってこういうこと?
生き抜いていく為なら有りじゃないか!
と思わせるほど嫌いになれないのはなんなんでしょうね?!
剛クンが演じているからなのかな…
やっぱり1度だけの観劇では客観的には観れてないですね^_^;
ただ、他のキャストの皆様が素晴らしいのは十分わかった気がします
生瀬さんやいっけいさんはベテランとして安定してるし、健太君や了君の若々しくまっすぐな演技も気持ち良かった!
何より、ヒロモッティーがいい味出してたし、若村さんがカッケー!
そして生霊だった麻実さんにはただただビックリ!その立っている姿だけであの存在感!!オーラが違った!!!
良いもの魅せて頂きました

そうそうドキドキしていたカーテンコール!
剛クン笑ってくれるかな〜と思っていると、3回目だったかな?!
上手からちょこっと出てきて、バレリーナのように右手を前に足をクロスさせ、ちょこんとお辞儀しましたーーー
ぐふふ〜あの瞬間はやられました^_^;
だってあの恰好で、ちょこんとお辞儀ですからぁ!それもバレリーナですからぁ!!



あと思ったことは、正直な所(私の読解力が低いせいなんですが)
「範頼がなぜあそこまでして天下を取りたかったのか」とか
「なぜあそこまで血も涙もない極悪非道な人間になったのか」とか
「母の存在」という部分が
もっと舞台上で解るともっと熱くなっていたのかな…と
醜く産まれてきたことや同じ源氏の子として産まれても、母の身分のせいで疎まれて育ってきた事だとは思いますが
そこら辺りの葛藤を観たかったかな…と思いました
それと、笑いのシーンが多すぎるかな〜とも
全体的に重く暗いお話なので、ちょっとした笑いは救いではありますが、もっとシリアスだけな舞台でも拒否することもないし、もっともっとドロドロした穴の中に入り込めたのかな〜と
一回きりの観劇の私には感じました

でもこうやって観劇してから、日々時間が過ぎ去っていますが、観終わった直後より今の方が“もう一回観たい”という想いが強くなっています
今でも、あそこに行けば「鉈切り丸」の世界が毎日続いているのではないか…と思います
こんな感覚になったのは初めてです

一緒に行った娘は本格的舞台を観るのは今回が初めてで渋谷に着いた頃から緊張していたようです
感想を訊くと
・森田さんは、殺陣やえぐいシーンは大丈夫だったけれど、殴る蹴るのシーンが余りにも鬼気迫るものがあって心の底から怖かった(>_<)
 それだけ森田さんの演技がスゴイのか…と圧倒された!!!
・ヒロモッティーがすき
・生音に感動、美しかった〜
・場面転換、舞台装置にびっくり!
・コメディ色が強かったかな?!
・まだまだ観る力が自分には足りないです…となぜか反省(>_<)
………結局、私より感受性が豊か…なはずでしたがそこは親子?!そしてまだまだ舞台に関しては“あまちゃん”な私たちは似たようなことを言っておりました(^_^;)
時間が経過した今は、範頼さんが急にイトオシクなってきたと語っております

娘とも、もう一回観れるものなら観たいね…でもそれが叶わないなら、やっぱりDVDでじっくり観たいね!と落ち着きました
剛クンが「覚醒」した瞬間だとも思うので、後々残るといいな…と思います



最後に『悪』を演じる剛クン、良かった…
すっごく遠い人(←今までも遠いんだけどね^_^;)に感じる程、魅力的でステキな俳優さんだった…